イベント報告
2025/02/27
第62回提供会員養成講習会が終わりました。
「子どもたちの今と子育て支援の必要性」では、十文字学園女子大学の矢野景子先生に、育児だけでなく仕事・介護など抱える、孤立しがちな子育て世代を地域ぐるみで支えることが重要で、ファミサポの存在は子どもにより近く支援する立ち位置であるということをお話していただきましました。
「子どもの健康について」の清水伸泰先生には、子どもに起こりやすい病気やその症状、予防するための予防接種のとらえ方などお話ししていただきました。ファミサポの活動でお子さんを預かる判断基準にあたり「病後」とはどのような状態なのかなど様々な質問にも答えていただき、子どもを預かる上での参考になりました。
「子どもの理解と遊び方」では、バオバブちいさな家保育園の菊池久美子先生に子どもの発達段階と安全のための注意点について話していただきました。「子どもとかかわるうえで大切にしたい事」のアドバイスがあり、何気ない会話で子どもが安心感を高めるためには「おしゃべり上手」で、また「ほめ上手」のためには「かわいい」「すごい」「上手」などの言葉を使わずに、「〇〇ができたね」と事実を伝えてほめることで自己肯定感を高めることができるというお話は、とても参考になりすぐにでも試してみたいなと思いました。
2月8日(土)
『普通救命救急講習』 多摩消防署
2月15日(土)
『子どもたちの今と子育て支援の必要性』
・ 矢野 景子 先生 (十文字学園女子大学)
『子どもの健康について』
・ 清水 伸泰 先生 (こどもクリニックしみず)
2月22日(土)
『子どもの理解と遊び方』
・ 菊池 久美子 先生 (バオバブ小さな家保育園)
『提供会員の活動について』
・ 多摩市ファミリー・サポート・センター
講習会
2025/02/14
提供会員勉強会「実は私、発達障害でした」
日時 : 2025年1月24日(金)
場所 : 子ども家庭支援センター 2階 活動室
講師 : NPO法人 えじそんくらぶ代表
高山 恵子 先生
「発達障害は理解と支援があれば個性になる、そして才能にもなる」という理念をお持ちの高山恵子先生をお招きし、お話を伺いました。実は高山先生は、30代になって初めて、ご自身がADHDであると診断されています。周りに理解者が多い環境の中で育つことができれば、社会人になるまで気づかないこともある「発達障害」。先生は周りにいい人がいてくれて良かったとお話されていました。先生が実際に経験された困りごとやどんなサポートが求められるのか、また薬剤師でもある先生ならではの「脳内物質」や「薬」の話も聞かせていただき、とても勉強になりました。
日本では発達にアンバランスのある子が厳しく育てられてしまうことが多いものです。見本と同じようにやることを求められ、努力して頑張ることが必要とされてしまいます。学校でも家庭でもない第三の居場所(それがファミサポの提供会員さんであることも多いのです!)があり、自分を理解してくれる人がいることで、やる気スイッチが入ったり、不安が消えていったりすることもあるのだそうです。
障害や特性を才能に変える環境があれば、子どもたちはありのままの不完全な自分も好きになることができ、自分らしく自己表現ができるので、発達障害という概念は不要になるのです。
高山先生、貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
勉強会
2024/12/09
全体交流会 人形劇団ひぽぽたあむ
11月30日(土) 15:20〜16:00
関戸公民館(ヴィータ)8階大会議室
出演:人形劇団ひぽぽたあむ 『かえるくん・かえるくん』
「かえるくんのとくべつな日」「かえるくんのあたらしいともだち」
小さなひとたち(子どもたち)が、「かえるくん」の物語に入り込み、「かえるくん」に起こった出来事を、まるで隣で、一緒に体験しているような世界観に引き込んでくれた「ひぽぽたあむ」さんの人形劇でした。「かえるくん」やその仲間が活躍する舞台の前には、小さなひとたち専用のかわいらしいベンチが用意され、目を輝かせて見ている姿がとても印象的でした。劇が終わった後には、「かえるくん」とその仲間の人形たちが参加者をお見送り。小さなひとたちの心のなかに「かえるくん」とのひとときが刻まれたことでしょう。
交流会
2024/11/08
提供会員勉強会 赤ちゃん・子どもの救命応急手当講座「日常の事故防止と窒息&よくあるケガの手当」
日時:2024年10月3日(木)
場所:子ども家庭支援センター 2階 活動室
講師:NPO法人シーボウル海の教室 中村智子先生
“赤ちゃん・子どもに特化した救命/応急手当”の講習会を全国で実施しているNPO法人シーボウル海の教室の中村智子先生をお招きし、貴重なお話をおうかがいしました。
赤ちゃんや子どもが日常生活の中で起こしやすい事故について、多くの親が心配する一方で、具体的な予防策や応急処置の知識を持っている人は意外と少ないのではないでしょうか。今回は家庭内で起こりやすい事故例を元に、「知っているようで知らない」、でも「誰もが知っておきたい」様々なケガの応急処置と窒息時の手当てなどを学びました。
子どもの成長段階に応じた窒息時の手当てでは、乳児・幼児の人形を使ったデモンストレーションがあり、参加者はエアーで実習を行いました。また、勉強会の最後には応急手当についてのカードゲームがあり、勉強会で学んだ内容を確実に復習する事ができました。
ファミリーサポートの活動ではもちろんの事、日々の生活の中で何か起きた時にすぐに実践できる内容は大変参考になり、参加者の方からも具体的な手当の方法でとてもよかったという嬉しいお声もいただきました。中村先生、ありがとうございました。
勉強会
2024/09/28
第61回提供会員養成講習会が終わりました。
今回の講習会は、新しく提供会員に7名、両方会員1名の市民の方にご参加いただきました。
「子どもの理解と遊び方」では、やまとさくら保育園の鈴木 聡先生から学びました。子どもの成長に合わせ、手先を使った遊びや生活経験を存分にさせることが、健やかな発育の助けになることを教えていただきました。身近な素材で簡単にできるこま作り、ちょっとした時間でも夢中になるシールを使った線つなぎ遊びなどは、援助活動時に子どもと楽しく過ごすヒントとなりました。
「子どもたちの今と子育て支援の必要性」では、松田 妙子先生から子育て中はもっと地域の皆さんとつながりたいと思っても、なかなかその機会に恵まれないご家庭が多いことを伺いました。子育て支援のニーズが多様化する中で、身近な支えとなりうるファミサポ提供会員さんの存在の大切さを実感しました。また、赤ちゃんを「だっこ」するときのポイントを実演していただきました。
「子どもの健康について」では、鈴木 一徳先生から、子どもの心に寄り添うためのヒントとして、生まれ順による性格傾向と接し方を教えていただきました。また、最近の感染症やアレルギーの情報、発熱や鼻血などの応急措置についての質問に、詳しくお答えいただきました。
参加者から、「仕事をしていますが、空いている時間で助けたい」「子育て中でもできる活動があれば」との言葉をいただきました。その熱意に感謝するとともに、今後も提供会員さんが安心して活動を続けていけるよう、アドバイザーは尽力します。
9月12日(木) 『普通救命講習』
多摩消防署
9月18日(水) 『子どもの理解と遊び方』
鈴木聡先生(やまとさくら保育園)
『提供会員の活動について』
多摩市ファミリー・サポート・センター
9月20日(金) 『子どもたちの今と子育て支援の必要性』
松田妙子先生(NPO法人せたがや子育てネット)
『子どもの健康について』
鈴木一徳先生(医療法人社団めぐみ会 田村クリニック2)
講習会
2024/07/23
提供会員勉強会「気になる子にどう接したら良いの?」
日時:2024年7月16日(火)
場所:子ども家庭支援センター 2階 活動室
講師:NPO法人アピュイ 発達相談支援センターCORONOAH
代表 武内 典恵 先生
多摩市内で、児童発達支援・放課後等デイサービス事業を運営されている武内典恵先生をお招きし、気になる子への接し方についてお話をうかがいました。「発達の凸凹とは」「発達障害と愛着障害」子どもとの関わり方のポイント」という三本柱で、実際に先生が経験された子どもたちとのエピソードを交えての内容でした。
子どもを知るために行っているアセスメントの一つをご紹介いただき“視点の切り替えが難しい”とはどういうことか、全体を見ずに部分を見ることで起こりうる“表情を読む困難さ”とはどういうことか、読み書き障害をもつお子さんが感じる学びにくさとはどういうことか等、子どもたちが抱える“苦手”を体験しながら発達の特性を学ぶこともできました。
提供会員さんが子どもと接する時に「どうしてこんなことが起きてしまうのだろう?」と不思議に思っていたことが、「子どもの中でこういうことが起こっていたからなのね」と理解できるようなお話もありました。子どもの言動を大人がどう解釈し、どう対応していくことが望ましいのかヒントをたくさん伺うことができました。
対応に迷ったら「今、子どもが安心できるにはどうすればいいか」と原点に戻ることが大切。発達の特性に対して誤った関わり方をすることで起こってしまう二次障害を防ぐためにも、“特性”を子どもたちの強みとして理解することの必要性を感じました。先生が示してくださった「具体的な関わり方」も、すぐに実践できるものばかりで、大変参考になりました。
勉強会
2024/07/05
提供会員交流会 第一部「免疫力を上げよう!おうちでできるセルフケア講座」 第二部「自由におしゃべりしませんか?」
日時 : 2024年6月27日(木)
場所 : 子ども家庭支援センター 2階活動室
講師 : リラクゼーションセラピスト TinaUnaLuna主催 うすぎ かやこさん
もみほぐしでの施術やもみほぐしやセルフケア講座開催など地域密着で活躍されている、うすぎさんにご指導いただきました。まずは深い呼吸を意識しながら呼吸を整えていき、次に自分の体に触れたり、伸ばしたり動かしながら身体の状態を知ることから始めました。ほとんどの人は左右で凝りやバランスが違うので、同じポーズをやっても左右で違うのですと説明され、実践すると確かに違っていました。その後は、日常で無理をせず、これくらいならできるかもと思えるストレッチや筋トレを一緒にやっていきました。その合間には、健康の基本的なこと「気・血・津液(しんえき)の流れが滞らないこと」(津液とは体に必要な体液の総称で、気や血と同じく体を潤す働きをする)や免疫力を上げるためには、経絡とツボなど知っておくと良いことをいろいろと教えてもらいました。
第二部ではアイスブレイク。口で喋らないで誕生日の若い順に並んでお席についてもらいました。ジェスチャーだけなのについつい言葉が出てしまって、苦笑い。自己紹介やご自身の健康についてなどお話がはずみ、楽しい時間を過ごしました。
交流会
2024/05/28
第60回講習会が終わりました。
今年度1回目の提供会員養成講習会が終了しました。
今回の新しい講師は、「子どもの理解と遊び方」でお話して頂いた、みどりの保育園の山岡先生です。実習では折り紙で「ぴょんかえる」と「おすもうさん」を作成しました。折り紙を作って終わりでなく、トイレットペーパーの芯や牛乳パックなどでベースや障害物を加えると、子どもたちがルールを工夫して遊ぶことができると紹介していただきました。
参加者もそんな遊び方を実体験。童心に帰って参加者同士のバトルを楽しんでいました。また山岡先生には、参加者からの「危険なことを止めさせたいときの対応の仕方」などの質問に「正面から目を見て、きっぱりと言う」などの具体的なアドバイスをいただきました。
「子どもの健康について」の八木先生の講座では、お子さんの健康に気を配りながらお預かりするポイントについて、教えていただきました。子どもに起こりやすいけがや誤飲などについても具体的なお話を伺えました。
福川先生の「子どもたちの今と子育て支援の必要性」についてでは、子どもの割合が11.3%まで減少した日本の厳しい育児の状況をお話いただきました。虐待や貧困ワンオペ育児など今抱える現状を踏まえ、地域で子育てを支え合うことがいかに大切か痛感しました。
講座参加者の自己紹介もあり、多摩市で子育てをしている親子を助けたいという皆さんの「思い」をスタッフも感じ取ることが出来た貴重な時間でした。
5月14日(火) 『子どもたちの今と子育て支援の必要性』
福川須美先生(NPO法人子ども家庭リソースセンター)
『子どもの理解と遊び方』
山岡丈真先生(みどりの保育園)
5月16日(木) 『普通救命救急講習』
多摩消防署
5月22日(水) 『子どもの健康について』
八木太門先生(つるまき八木クリニック)
『提供会員の活動について』
多摩市ファミリー・サポート・センター
講習会
2024/03/18
提供会員交流会 講座「私たちの体は食べた物で出来ている」&茶話会
日時 : 2024年2月27日(火)
場所 : 子ども家庭支援センター 2階 活動室
講師 : 東京都立大学大学教育センター特任教授
篠田 粧子 先生
篠田先生の講座では、最新の「児童生徒の食事状況等調査報告書」を読み解き、子どもや大人の食事では、何が足りなくて何をとりすぎているのか、お話していただきました。
健康な体づくりのためには、朝起きたら太陽の光を浴びて朝食をとることが各臓器に働きかけることになる。夕食は生活習慣病の予防の点から朝食から12時間以内に食べる。また具体的な栄養素の取り方から、サプリメントの功罪、今話題の腸内細菌の話まで、幅広く興味深いお話ばかりでした。参加された会員さんも、ご自身の食生活を見直すきっかけになった、もっと先生のお話を伺いたいと大変好評でした。
その後は、提供会員さん同士でおしゃべりをしてリフレッシュタイム。ご自身が今気になっていることの話や、ファミサポ活動についてでは、先輩会員さんのアドバイスがあったり、1時間ほどのおしゃべりが弾みました。
交流会
2024/02/20
第59回講習会が終わりました。
令和5年度最後の講習会には、たくさんの市民の方からのお申し込みがあり、講座を修了しました。今回新しい講師として、「子どもの理解と遊び方」では馬渡先生、「子どもたちの今と子育て支援の必要性」では矢野先生、2名の先生方にご指導いただきました。
馬渡先生の講座では、子どもは年齢ごとにどのように発達・成長していくか、その過程において周りのおとなは、どう接して安心な環境を提供すればよいのかというお話がありました。また、講座の後半には参加者もぬいぐるみを子どもに見立てて、子どもと一緒に触れ合うわらべ歌をたくさん教えていただきました。
矢野先生の講座では、出生率が最低を更新し続け人口減少が進む現在の状況、子育てしづらい社会環境の中で、子どもの健やかな育ちをどう守っていくのか「子ども・子育て支援新制度」の目指す支援についてお話がありました。ファミサポの活動は、子どもの生涯に関わる人格形成の一端も担っていることを再認識し、子ども自身はもちろんのこと保護者や社会の大きな支えとなっていることも実感しました。
2月3日(土) 『普通救命講習』
多摩消防署
2月10日(土) 『子どもの健康について』
西田朗先生(にしだこどもクリニック)
『子どもの理解と遊び方』
馬渡美香先生(バオバブ保育園)
2月17日(土) 『子どもたちの今と子育て支援の必要性』
矢野景子先生(十文字学園女子大学)
『提供会員の活動について』
多摩市ファミリー・サポート・センター